薪割り好きやねん!かわいです!
今回は薪割りの基本動作の中でも後半部分にあたる
についてのポイントや注意点、そして「かわい」が実践している内容を交えて説明していきます。
基本編の前半はコチラ
では、早速いきましょう!
Let’s wood chopping!!
薪割りの基本動作
力まかせに振り下ろしちゃダメ
斧を振り下ろすときのポイントは3つあります。
②肘を引きつける
③腰を落とす
ヘッド重量が2.0kg程度ある斧の場合、振り下ろし始めるとヘッドの位置が頭上を超えたあたりから自然と加速しながら落ちていきます。
その加速したスピードを利用することで威力の大きい打撃を生み出します。
ですが、ここで注意しないといけないことがひとつあります。
加速していくヘッドに振り下ろそうとする力を加えると、斧(ヘッド)にはとても大きな遠心力がかかり振り下ろしている時の両腕は伸び切ってしまいます。
腕が伸び切った状態では斧をコントロールできなくなりとても危険です。
そして、ヤバイ!と感じて斧を制御しようとすると、、、
はい、脇が大きく開いてへっぴり腰になります。
これでは斧が持つパワーをしっかりと薪に伝えることができず薪は割れません。
しかももし振り下ろした斧が薪に当たらなければ、勢いのついた刃先が自分の足に向かってきて大怪我をする危険性もあります。
当たり前の話ですが、斧を振れば遠心力がかかります。
では、その遠心力のかかった斧をしっかりとコントロールするためにはどうしたらいいのでしょうか。
ここでポイント2つ目、肘を引きつけるです。
斧の遠心力により両腕が外側へ引っ張られ、コントロールできなくなります。
それを防ぐために振り下ろすときには左肘をお腹に引きつけるよう意識します。
左肘をお腹に引きつけることを意識して、
振り下ろします。
そうすることで脇が締まり遠心力に負けることなく斧を振ることができます。
そして最後には左肘をお腹に引きつけると同時に、腰を落とすことも忘れてはいけません。
ヘッドの重さを利用してスピードを生み出し、それをコントロールするために左肘を引きつけ、腰を落とす。
この3つが合わさることで、斧にとても大きな力が生まれます。
刃先はどこに当てたらいいの?
さて次はどこに刃先を当てたら割れるのかを説明していきます。
振り下ろした斧の刃先を適当に当てるだけでは薪は割れてくれません。
玉切りした状態のように断面が広ければ広いほど一撃で割ることは難しく、薪の乾燥具合によっても割りにくかったりします。
何度も何度も斧を振ったけど結局割れなかった、、、なんて、ただ疲れるだけですよね。
実は同じ薪(玉切りした丸太)でも割りやすいところと割りにくいところがあるんです。そして、その割りやすい場所を見極めることが楽に薪割りができる秘訣でもあります。
では、どこが割りやすいところなのかと言うと、
年輪の中心を通る直線上
になります。
年輪の中心を通る直線上に斧が当たれば、ほとんどの確率で端から端まで年輪の中心を通って割れ目ができます。
このように割れ目ができればこっちのもんです。
二発目で斧の刃先をこの割れ目に狙って当てれば簡単に割ることができます。
また、玉切りした丸太が乾燥しておらずたくさん水分を含んでいる場合は、年輪の中心を通る直線上から外れたとしても割れ目ができることがあります。
水分をたくさん含んでいる木は柔らかく乾燥が進んでしまうとガチガチに堅くなってしまいます。
少しでも楽に薪割りしたいのであれば、玉切りしてからできるだけ早く薪割りすることをオススメします。
私の場合、玉切りしてから2週間以内にはとりあえず半分に割るようにしています。まとまった時間がとれない時には、とりあえず半分に割っておくだけで次から楽に割ることができますよ。
そしてもうひとつ、割りやすい場所があります。
それは、
年輪の幅が広いところ
です。
下の写真では、1発目は年輪の幅が狭いところに当ててしまいましたが、本当は幅の広いところを狙うのが正解です。
例えば直径40cmのような大きな玉切りの場合、先ほど説明した割れ目ができるまでは年輪の幅が広いところを集中的に狙います。
流石にモンスター級の大きな玉切りになってくると2〜3発で割ることは難しいですが、結果的に何十回と斧を振ることなく割ることができます。
さて、今まで〇〇を狙うということばかり説明してきました。
しかし、
狙ったところに当てることができたら苦労はしない!
はい、その通りですよね。
どこに当てたら良いのか頭でわかっていたとしても、それをきちんと実行できなければ意味がありません。
でも、実はあるんです。確実に狙った場所に当てられる方法が。
それは、
振り下ろすと同時に右手(上の手)を力一杯握る
これをするだけで、狙った場所に正確にヒットさせることができます。
遠心力がかかり一度スピードがついてしまうと、その斧の軌道を途中で修正することはとても困難になります。
なのでスピードがついてしまう前にヘッドを正しい軌道にのせることが重要になります。
自分の狙っているところまでズレることなく軌道を固定させるためにも、振り下ろすと同時に右手(上の手)を力一杯握ってください。
振り下ろす直前の斧のヘッドは少しフラフラしていますが、右手(上の手)を力一杯握ることでフラフラしていたヘッドがガチッと固定され、狙った場所へ一直線に振り下ろすことができるようになります。
②玉切り後はできるだけすぐに割る
③幅の広いところを狙う
④振り下ろすと同時に右手(上の手)を力一杯握る
薪割り台をゴールにする
最後は、刃先が薪に当たる瞬間からその後についてです。
ただ薪を割るだけなんだから刃先が薪に当たる瞬間からその後のことなんて関係ないのでは、と思うかもしれません。
いえいえ、そんなことはありません。
とても大事なことを意識する必要があるんです。
当たり前のことですが、薪を割るためには刃先が薪に当たる瞬間に最大のインパクトを持ってこなければいけませんよね。
ですが、ここでも問題が…
実はインパクトの瞬間は無意識に脱力してしまっていることが多いんです。
インパクトの瞬間に無意識に脱力してしまうことで、せっかく力強く振った斧のパワーが当たる瞬間には弱くなってしまいます。これでは薪は割れません。
では、どうしたら良いのでしょうか?
それは、
薪割り台を意識のゴールにする
です。
実際に割ろうとしている薪を意識のゴールにしてしまうと、先ほど説明したようにインパクトの瞬間に無意識に脱力してしまいます。
ですが、薪割り台を意識のゴールにするとどうなるでしょうか。
薪割り台を意識のゴールにすると、振り始めてから斧が薪に当たる瞬間というのはゴールまでの通過点となり力強く振った斧のパワーがそのまま薪に伝わるということになります。
この意識のゴールをちょこっと変えるだけで、力強い薪割りができるようになります。
短距離走に例えると、「GOALは実際よりも少し先にあると思って駆け抜けろ!」ですね。
では次に、刃先が薪に当たった後の斧の動きを見ていきましょう。
刃先の角度を変えることなく真下に進めて薪割り台に刺す
これが刃先が薪に当たった後の斧の理想の動きになります。
実際にはここまでキレイに真下に進むことはありませんが、意識するのとしないのとでは危険性が大きく変わってきます。
ではどんな危険性なのかというと、
刃先が自分に向かってきて怪我をする
という危険性です。
斧を振り下ろして薪は割れたけど、そのあと薪割り台に刺さらずそのままの勢いで自分の足に向かってきたと想像すると、、、恐ろしい。
先ほど薪割り台を意識のゴールにすることが大切だと説明しましたが、これはパワーのことだけではなくインパクト後の斧をコントロールするためにも大切だということがわかります。
②刃先の角度を変えることなく真下に進めて薪割り台に刺す
これらを意識することで、安全かつ確実な薪割りができるといえるでしょう。
まとめ
これまで薪割りの基本動作について前半と後半に分けて説明してきました。
基本動作の項目がたくさんあり、一度読んだだけでは全てを理解できないかもしれません。そんな時は何度もこの記事を読んで、何度も薪割りをしてみてください。
そうすることでいつか必ず自分の知識・技術となり皆さんの薪割り人生が安全に、そして楽しいものになると信じています。
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